2018年1月18日木曜日

急性期脳梗塞、再開通の程度をどう評価する??

TICI分類 (TICI; Thrombolysis in Cerebral Infarction

Grade O  灌流なし
Grade 1 再開通あるも末梢灌流なし
Grade 2 部分再灌流
   2A 血管支配領域の半分以下の灌流
   2B 血管支配領域の半分以上の灌流
Grade 3 末梢までの完全な灌流

Tomsick, T. ea al: Am J. Neruroradiol., 29. 582-587, 2008

脳卒中の発症時間

脳卒中の治療、特に脳の血管が詰まって起こる「脳梗塞」は発症時間から早期に治療が行われれば改善するみこみが高いといわれています。
血栓溶解薬(tPA)では発症から4.5時間までに投与開始する必要があります。
夜明けごろに脳卒中が多いわけではありませんが、朝起きた時に呂律障害、麻痺が出現されている場合、発症時間が不明となり困ったことになります。
こういった場合には最後に元気であった時間が発症時間として治療が行われるため、例えば夜床に就いた時間が発症時間となります。こういった場合には、4.5時間を超えてしまっていると判断して治療を行います。
しかし、このような方の中には、実は4.5時間以内の方もいる可能性があります。
この様な患者さんを助けるべく、いろいろ研究がされています。