2015年12月23日水曜日

冷え込んでますね。

今日は気温が上がらず、雨も降って寒いですね。
こんなときは暖かい鍋でも食べながらゆっくりしてください。

2015年12月19日土曜日

心房細動からの脳梗塞注意報

心房細動からの脳梗塞で脳の太い血管が詰まって脳梗塞になっている方が最近急増してます。血栓を溶かす薬剤(tPA)やカテーテル治療の出番ですが、みんなが上手くいくとは限りません。皆さん早めの受診を心がけてくださいね。

2015年9月11日金曜日

治りにくい目の充血や耳鳴りありませんか?

治りにくい目の充血や耳鳴りありませんか?

目の充血やむくみ、耳鳴りがいつまでも消えない、、、。もしかしたら「硬膜動静脈瘻」といわれる脳の血管の病気かもしれません。

セルフチェック
◽️白目の周りやまぶたの裏側(結膜)が充血している。
◽️白目の部分(結膜)がむくんんだり腫れたりしている。
◽️目がかすむ。
◽️眼球が飛び出してきた。
◽️一つのものが二重に見える。
◽️ザッ、ザッ、ザッという脈白に合わせた耳鳴りがする

一つもしくは複数の症状があり、治療を続けているのに改善しない場合は、硬膜動静脈瘻の疑いがあります。一度脳外科を受診しましょう。

2015年8月27日木曜日

ヘパリンブリッジ、塞栓減らず出血増

ヘパリンブリッジ、塞栓減らず出血増 

Douketis JD,et al.Perioperative Bridging Anticoagulation in Patients with Atrial Fibrillation.N Engl J Med. 2015 Jun 22. [Epub ahead of print]
 待機的手術/侵襲的処置のためワルファリンを中断した心房細動患者1884人を対象に、ヘパリンによるブリッジング療法の必要性を無作為化試験で検証(BRIDGE試験)。動脈血栓塞栓症発生率はブリッジング非施行群0.4%、施行群0.3%(非施行の非劣性P=0.01)、大出血発生率は1.3%、3.2%だった(優越性P=0.005)。
【原文を読む】
New England Journal of Medicine

これまでやっていたことは危険だったのか??

2015年4月2日木曜日

季節の変わり目です。

桜も満開で良い感じですが、私たちの仕事も忙しいです。
季節の変わり目は血圧がなぜか変動しやすいようで、くも膜下出血、脳出血、脳梗塞といった患者さんが多いです。注意しましょう!

2015年3月23日月曜日

「脳卒中後の自動車運転」に警告【米国心臓協会】

発症3カ月後でも衝突が非患者の2倍に


脳卒中を起こされた後の自動車の運転をどう指導するか、大きな問題です。
松戸近辺では、交通の便がわるいところも多く、日々の生活に自動車が欠かせない方も多い。脳卒中後の運転再開については、問題が多いところです。

米国心臓協会(AHA)は2月11日、脳卒中後患者は運転ミスを起こしやすいとする2件の研究を紹介した。米国脳卒中協会の2015年度国際脳卒中学会で発表。
 1件目の研究(abstract TP123)は、軽度虚血性脳卒中を発症して7日以内の患者10人を、年齢や学歴が類似した非脳卒中患者10人と比較したもの。被験者はドライブシミュレーションを用いて、通常の右左折、右側通行の場合は事故が起こりやすい交通量が多い場所での左折、持続した注意力が必要となるバスの追尾などの模擬運転を行った。その結果、脳卒中経験者は運転ミスの回数が2倍以上多かった。交通量の多い場所での左折の際にミスが多かったほか、バスを追尾している間にミスをする可能性が約4倍高かった。
 2件目の研究(abstract W MP54)は、くも膜下出血発症後の患者9人と健康なボランティア9人の運転を比較したもの。患者は発症後3カ月以上経過しており、機能的に独立していた。ドライブシュミレーションを使った模擬運転では、患者は危険なミスをする回数が多く、衝突回数は2倍以上、車線を外れる危険性は3倍高かった。また、対向車がある場合の左折など最も知的に負荷のかかる運転技術でミスが多かったが、右側通行での単純な右折などの技術は健康者に劣らなかった。健康者の運転ミスは、主に速度超過によるものだった。
 脳卒中後の運転に関する現行のガイドラインは、発症後最低1カ月は運転しないことを勧めているが、1カ月以内に運転を再開する患者は多いと言われている。さらに、脳卒中後患者の運転能力を評価するためのガイドラインには、安全に運転できない患者を客観的に同定するツールがなく、医師がアドバイスすることも少ないとの指摘もある。それぞれの研究者は、脳卒中後の運転に関してより明確な勧告を行うため、脳卒中後患者の運転技術の特性評価や大規模調査などさらなる研究が必要と述べている。

2015年3月11日水曜日

網膜静脈閉塞、脳卒中リスク増

Rim TH,et al.Retinal Vein Occlusion and the Risk of Stroke Development: A 9-Year Nationwide Population-Based Study.

Ophthalmology. 2015 Feb 25. pii: S0161-6420(15)00090-1. doi: 10.1016/j.ophtha.2015.01.020. [Epub ahead of print]

 2003-05年に新規診断を受けた網膜静脈閉塞症(RVO)患者1031人とマッチさせた対照者5074人を対象に、RVO後の脳卒中発症リスクを集団ベースの縦断研究で検証。2010年までの追跡で脳卒中発症率はRVO群16.8%、対照群10.7%で、RVOは調整後脳卒中発症リスク増加と有意に関連した(ハザード比1.48)。

目の病気と脳卒中関連ありそうですね

2015年3月7日土曜日

2025年問題?

2025年問題?。
団塊の世代が75歳を迎え、後期高齢者(ちょっとこの言い方もどうかと思うが)が2200万人まで膨らみ、4人に一人が75歳以上という超高齢化社会となります。
この年代になってくると、当然いろいろな病気にかかることが多くなります。
脳卒中も例外にもれず、特に脳梗塞(脳卒中全体の7割くらい)では75歳から80歳くらいの患者さんがピークだと言われています。
 表3に示すように千葉県は高齢化の増加率が高く、松戸近辺でも今後高齢化が間違いなく進み、脳卒中患者さんが増えることが予想されます。
さらに、こうした患者さんは介護を必要とし、寝たきりになる可能性が高くなります。
こうした問題を解決する上で、大切だと思われることは

  1. 脳卒中にならないような健康管理
  2. たとえ脳卒中になっても、最善の治療を受けられる医療体制
  3. 地域の在宅医療や介護システムの構築
などでしょうか、病院だけでなく、地域全体で考えないといけない問題です。
あと10年の間に安心した老後がおくれる地域を目指していかなないといけませんね。


2015年2月7日土曜日

松戸脳卒中ネットワーク(MSN:Matsudo Stroke Network)が 2014 年 12 月より 松戸を中心として始まりました!

ついに松戸脳卒中ネットワーク(MSN; Matsudo Stroke Network)が始まっています。松戸医師会ホームページhttp://www.matsudo-med.or.jpを見てください。
より良い地域になりそうです。

2015年2月6日金曜日

最近脳梗塞が増えているような??

最近我々の病院では脳梗塞の患者さんが増えてます。
冬という季節も関連しているかもしれませんが、年末年始の疲れが出てるのかもしれませんね。しかも、頚動脈が細くなったり詰まってしまったりと大きな血管の病気の方が多くなってきました。

先日義理の母親に「脳卒中と脳梗塞ってどこが違うの?」と質問されました。
脳の病気とわかってはいてもよく分からないんですね。以下に簡単に説明します。

脳卒中とは

脳卒中という言葉は、病名というよりも、脳の血管の障害により、手足の麻痺や意識障害などの様々な症状がある
状態を意味しています。
 ですから、脳卒中は、脳の血管の障害の起こり方によって、「脳の血管が詰まる脳梗塞」、「脳の血管が破れる脳出血・くも膜下出血」、「脳動静脈奇形(のうどうじょうみゃくきけい)の破裂による出血」、「脳腫瘍(のうしゅよう)による出血」、「一過性の脳の循環障害」など、いろいろな種類があります。
 そのなかでも多いのが、「脳梗塞(のう こうそく)」、「脳出血(のう しゅっけつ)」、「くも膜下出血(くもまくか しゅっけつ)」の3つです。脳卒中の中でも患者数がいちばん多いのが脳梗塞で、脳卒中全体の約75%を占めているとされています。
 脳の血管が詰まることで発症する「脳梗塞」は、「虚血性脳卒中(きょけつせい のうそっちゅう)」とも呼ばれます。

 また、脳の血管から出血する、「脳出血」と「くも膜下出血」は「出血性脳卒中」とも呼ばれます。

2015年1月30日金曜日

脳卒中、90分以内に治療を

米国心臓協会(AHA)は、軽度-中等度脳卒中の治療を発症後90分以内に行うことで、障害が残るリスクが大きく低下することを示した研究を紹介した。同協会発行のStroke誌に掲載。
 この研究は、欧州の脳卒中センター10施設で治療を受けた脳卒中患者6800人超を対象に行ったもの。脳卒中の治療には血栓溶解薬(アルテプラーゼ)静注を用いた。3カ月後、発症してから90分以内に治療を受けた患者では、発症後90-270分に治療を受けた患者に比べ、障害は大幅に減少した。
 重症度に応じて軽度(NIH脳卒中スコア0-6)、軽度-中等度(NIHスコア7-12)、中等度-重度(NIHスコア12超)に分類した場合、90分以内の超早期治療の利益が最も大きかったのは軽度-中等度の患者だった。超早期治療は軽度患者にも利益があったが、この重症度で障害が残る可能性はもともと低い。重度患者では動脈閉塞が強いため、超早期治療の利益はなかった。
 AHAおよび米国脳卒中協会は、脳卒中発症後3時間以内に受診することを勧めている。ガイドラインは、脳卒中に対する血栓溶解薬治療は、発症後最長4.5時間まで行ってよいとしている。

あなたのその症状、脳梗塞の前兆かもしれません!

「脳卒中治療ガイドライン(GL)2009」で、一過性脳虚血発作(TIA)の項目が新たに設けられ、「TIA発作を疑えば可及的速やかに発症機序を確定し、脳梗塞発症予防のための治療を直ちに開始しなくてはならない」とされました。本当にTIAであれば、5%の確率、すなわち20人に一人が48時間以内に本物の脳梗塞を発症すると言われています。
 我々の施設ではこういった、TIAの疑われる方に対し、脳卒中専門医がMRIを中心とした検査を行い、必要であれば入院により精査、治療を行っています。

初発TIA患者4,809例を対象に、ABCD²スコア別にその後の脳卒中発症リスクが検証され、スコアが高いほど脳卒中のリスクは高まり、特に6~7点の高リスク群では2日(48時間)後の脳卒中発症リスクが8.1%と非常に高いものであったことが報告されています(図)。TIAを疑った場合、迅速な評価、治療を実施するために、速やかに急性期の脳梗塞に対応できる施設に受診する必要があります。

こういった症状の影には、頚動脈が細くなっていたり(頚動脈狭窄症)、血管が詰まってしまっていたりなどの病気が隠れていることが少なからずあります。内服治療に加えた外科治療やカテーテル治療にて将来起こる脳梗塞を予防することが可能です。