2015年3月23日月曜日

「脳卒中後の自動車運転」に警告【米国心臓協会】

発症3カ月後でも衝突が非患者の2倍に


脳卒中を起こされた後の自動車の運転をどう指導するか、大きな問題です。
松戸近辺では、交通の便がわるいところも多く、日々の生活に自動車が欠かせない方も多い。脳卒中後の運転再開については、問題が多いところです。

米国心臓協会(AHA)は2月11日、脳卒中後患者は運転ミスを起こしやすいとする2件の研究を紹介した。米国脳卒中協会の2015年度国際脳卒中学会で発表。
 1件目の研究(abstract TP123)は、軽度虚血性脳卒中を発症して7日以内の患者10人を、年齢や学歴が類似した非脳卒中患者10人と比較したもの。被験者はドライブシミュレーションを用いて、通常の右左折、右側通行の場合は事故が起こりやすい交通量が多い場所での左折、持続した注意力が必要となるバスの追尾などの模擬運転を行った。その結果、脳卒中経験者は運転ミスの回数が2倍以上多かった。交通量の多い場所での左折の際にミスが多かったほか、バスを追尾している間にミスをする可能性が約4倍高かった。
 2件目の研究(abstract W MP54)は、くも膜下出血発症後の患者9人と健康なボランティア9人の運転を比較したもの。患者は発症後3カ月以上経過しており、機能的に独立していた。ドライブシュミレーションを使った模擬運転では、患者は危険なミスをする回数が多く、衝突回数は2倍以上、車線を外れる危険性は3倍高かった。また、対向車がある場合の左折など最も知的に負荷のかかる運転技術でミスが多かったが、右側通行での単純な右折などの技術は健康者に劣らなかった。健康者の運転ミスは、主に速度超過によるものだった。
 脳卒中後の運転に関する現行のガイドラインは、発症後最低1カ月は運転しないことを勧めているが、1カ月以内に運転を再開する患者は多いと言われている。さらに、脳卒中後患者の運転能力を評価するためのガイドラインには、安全に運転できない患者を客観的に同定するツールがなく、医師がアドバイスすることも少ないとの指摘もある。それぞれの研究者は、脳卒中後の運転に関してより明確な勧告を行うため、脳卒中後患者の運転技術の特性評価や大規模調査などさらなる研究が必要と述べている。

2015年3月11日水曜日

網膜静脈閉塞、脳卒中リスク増

Rim TH,et al.Retinal Vein Occlusion and the Risk of Stroke Development: A 9-Year Nationwide Population-Based Study.

Ophthalmology. 2015 Feb 25. pii: S0161-6420(15)00090-1. doi: 10.1016/j.ophtha.2015.01.020. [Epub ahead of print]

 2003-05年に新規診断を受けた網膜静脈閉塞症(RVO)患者1031人とマッチさせた対照者5074人を対象に、RVO後の脳卒中発症リスクを集団ベースの縦断研究で検証。2010年までの追跡で脳卒中発症率はRVO群16.8%、対照群10.7%で、RVOは調整後脳卒中発症リスク増加と有意に関連した(ハザード比1.48)。

目の病気と脳卒中関連ありそうですね

2015年3月7日土曜日

2025年問題?

2025年問題?。
団塊の世代が75歳を迎え、後期高齢者(ちょっとこの言い方もどうかと思うが)が2200万人まで膨らみ、4人に一人が75歳以上という超高齢化社会となります。
この年代になってくると、当然いろいろな病気にかかることが多くなります。
脳卒中も例外にもれず、特に脳梗塞(脳卒中全体の7割くらい)では75歳から80歳くらいの患者さんがピークだと言われています。
 表3に示すように千葉県は高齢化の増加率が高く、松戸近辺でも今後高齢化が間違いなく進み、脳卒中患者さんが増えることが予想されます。
さらに、こうした患者さんは介護を必要とし、寝たきりになる可能性が高くなります。
こうした問題を解決する上で、大切だと思われることは

  1. 脳卒中にならないような健康管理
  2. たとえ脳卒中になっても、最善の治療を受けられる医療体制
  3. 地域の在宅医療や介護システムの構築
などでしょうか、病院だけでなく、地域全体で考えないといけない問題です。
あと10年の間に安心した老後がおくれる地域を目指していかなないといけませんね。