2025年4月30日水曜日

仕事の効率とテンポ

 ゆったりしたクラシック音楽を聴いているといつの間にか眠くなる。また、テンポのいい曲を聴いているとあっというまに仕事が終わっているなど経験することがあると思います。

手術を行うときもリラックスするための音楽は欠かせませんが、流れている音楽が手術の効率に影響すると思っています。

仕事の集中力を高め、効率よく作業を進めるための最適な音楽のテンポは、一般的に50~80BPMの範囲です。この範囲の音楽は、脳をリラックスさせ、アルファ波を促し、集中力を高める効果があると考えられています。具体的には、ライフハッカー・ジャパンの調査によると、50~80BPMの音楽は脳をリラックスさせ、集中力を高めるアルファ波状態に導く効果があるとのことです。また、株式会社ゴルディロックスのデータでは、リラックスしたい時に心地よいテンポは70~90BPMとされています。

具体的なテンポと効果:
  • 50~80BPM:集中力を高め、精神を落ち着かせる。
  • 70~90BPM:リラックス効果、集中力を高める。
  • 90~110BPM:8ビートの曲で、ミディアムテンポとして一般的。
  • 110~120BPM:歩く際の一般的なテンポ。
  • 110~180BPM:気分転換やモチベーションを高める。
あまりゆったりした音楽では、気分が落ち着き過ぎて時間がかかる。一般的な歩く時のテンポの曲が仕事の効率を高めると思いますが、皆さんどうでしょう

2025年4月22日火曜日

TIAクリニック

 一過性脳虚血発作(TIA)について

一過性脳虚血発作 (TIA) は、一時的な脳の血流不足によって発生する症状です。これらの症状は通常数分から数時間で解消され、脳卒中の前兆となることが多いです。TIAの早期診断と治療は、脳卒中予防において非常に重要な役割を果たします。

TIA患者は早期に脳梗塞を発症するリスクが高く、約10~15%がその後3ヶ月以内に脳梗塞を発症します。特に、TIA発症後の48時間以内が最も重要な期間であり、この期間内に適切な診断と治療を行うことで、脳卒中のリスクを大幅に減少させることができます。また、TIA患者は脳卒中ばかりではなく、心血管疾患の発症リスクも高いといわれ、心臓血管の一連の精査が必要となります。

ABCD2スコアの重要性(TIAの可能性を見極める)
ABCD2スコアは、TIA患者の脳卒中リスクを評価するためのスコアリングシステムです。このスコアは表の表に年齢、血圧、臨床症状、持続時間、糖尿病から構成されており、スコアが高いほど、脳卒中のリスクが高いことを示し、積極的な予防策が必要となります。発症48時間以内、ABCD2スコア4点以上、1週間以内に繰り返して症状がある場合には直ちに専門医に受診されることが推奨されています。ただし、ABCD2スコア3点以下でも安心してはいけません。