2025年12月26日金曜日

脳卒中かな?どうすればいい?

脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)は、**「時間との勝負(Time is Brain)」**と言われる緊急事態です。発症から治療開始までの時間が早いほど、救命率が上がり、後遺症を軽くできる可能性が高まります。


「あれ?おかしいな」と思ったときに、すぐに確認すべきポイントと、知っておくべき症状をまとめました。

 1. 合言葉は「FAST(ファスト)」

世界共通の脳卒中早期発見のサインとして、**「FAST」**という言葉が使われています。ご家族や周囲の方、あるいはご自身の様子がおかしいと思ったら、以下の3つの動作を確認してください。


Face(顔の麻痺)

* 「イーッ」と笑ってみてください。

* **チェック:** 片方の口角が下がっていませんか?顔が歪んでいませんか?

Arm(腕の麻痺)

* 手のひらを上にして、両腕を前へまっすぐ上げてみてください。

* **チェック:** 片方の腕だけが下がってきたり、力が入らなかったりしませんか?

Speech(言葉の障害)

* 短い文(例:「今日はいい天気です」)を言ってみてください。

* **チェック:** ろれつが回っていますか?言葉が出てこなかったり、何を言っているか分からなかったりしませんか?

Time(発症時刻と119番)

* 上記の症状が**1つでも**当てはまれば、脳卒中の可能性が高いです。

* **アクション:** **すぐに119番(救急車)を呼んでください。**そして、「何時ごろ発症したか」を確認してください(治療法の決定に重要です)。


2. 「FAST」以外の重要なサイン


手足の麻痺や言葉の異常以外にも、脳卒中(特にくも膜下出血や小脳の梗塞など)では以下のような症状が突然現れることがあります。


* 激しい頭痛: 今まで経験したことのないような、「ハンマーで殴られたような」突然の激痛。

* めまい・ふらつき: 突然天井がぐるぐる回る、まっすぐ歩けない、立てない。

* 視覚障害: 片方の目が見えなくなる、視野の半分が欠ける、物が二重に見える。

* 感覚障害: 片側の手足や顔が急にしびれる。


> 重要: これらの症状は**「突然」**起こるのが特徴です。「いつの間にか」ではなく、「さっきまで元気だったのに急に」という場合は強く警戒してください。


3. 一時的に治っても要注意(TIA

症状が出ても、数分から数十分で消えてしまい、元通りになることがあります。これは**一過性脳虚血発作(TIA)**と呼ばれ、**「本格的な脳卒中の前触れ」**です。

* 「治ったから大丈夫」と放置するのは非常に危険です。

* TIAを起こした人の多くが、数日以内に大きな脳卒中を起こすと言われています。

* 症状が消えても、**必ずその日のうちに**専門の医療機関を受診してください。


4. 救急車を待つ間にすべきこと・してはいけないこと


救急車を呼んだ後、到着までに行うべき対応です。

* **○ すべきこと:**

* 衣服を緩めて、楽な姿勢で寝かせる。

* 嘔吐がある場合は、喉に詰まらせないよう顔を横に向ける。

* 発症した時刻(最後に元気だった時刻)をメモする。

* 飲んでいる薬があれば、お薬手帳を準備する。

* **× してはいけないこと:**

* **水や食事を与える:** 飲み込む機能が落ちている可能性があり、誤嚥(ごえん)や窒息の原因になります。

* **自分で病院へ行く:** 移動中に症状が悪化する可能性があります。必ず救急車を呼んでください。

* **様子を見る:** 「少し休めば治るかも」という判断が命取りになります。


脳卒中は早期発見がすべてです。「何か変だ」と感じたら、迷わず救急車を呼ぶ勇気を持ってください。

2025年12月20日土曜日

イーグル症候群と脳梗塞ーのどの奥の骨が原因になることがあるって本当?

🦅 イーグル症候群と脳梗塞

― のどの奥の“骨”が原因になることがあるって本当?

「のどの奥が痛い」「耳の奥がズキッとする」「飲み込むと違和感がある」
そんな症状の原因として、あまり知られていないのが イーグル症候群(Eagle syndrome) です。

実はこの病気、まれではありますが 脳梗塞の原因になることがある ため、頭痛外来でも知っておきたいポイントがあります。


🦅 イーグル症候群とは?

耳の下あたりからのどの奥に向かって伸びる「茎状突起(けいじょうとっき)」という細い骨があります。

この骨が

  • 通常より長くなる
  • 靭帯が石灰化して硬くなる

と、周囲の神経や血管を圧迫して症状を起こすのがイーグル症候群です。

よくある症状

  • のどの奥の痛み
  • 耳の奥の痛み
  • 飲み込みにくさ
  • 顎の動かしにくさ
  • 顔面の違和感

「歯科?耳鼻科?どこに行けばいいの?」と迷われる方も多い病気です。


🧠 なぜ脳梗塞と関係するの?

茎状突起のすぐ近くには 内頚動脈 が通っています。

骨が長くなりすぎると、この血管を圧迫してしまい、次のような問題が起こることがあります。

脳梗塞につながるメカニズム

  • 内頚動脈が圧迫されて血流が低下する
  • 圧迫部位で血管の内側が傷つき、動脈解離が起こる
  • 血栓ができて脳の血管を詰まらせる

実際に、イーグル症候群が原因で脳梗塞を起こした症例報告もあります。

特に

  • 若い方
  • 原因不明の脳梗塞
  • 頭の向きで症状が変わる
    といった場合には、鑑別として重要です。

🔍 どうやって診断するの?

診断には CT(特に3D-CT) が役立ちます。

  • 茎状突起の長さ
  • 角度
  • 内頚動脈との位置関係

を詳しく確認できます。

必要に応じて CTAやMRA で血管の圧迫や解離の有無をチェックします。


💡 治療は?

症状の程度や血管への影響によって治療方針が変わります。

軽症の場合

  • 鎮痛薬
  • 神経ブロック
  • 生活上の工夫(姿勢・頭位)

血管への圧迫が強い場合

  • 茎状突起の切除手術(styloidectomy)
    → 脳梗塞の予防にもつながる根治的治療です。

📝 まとめ

  • イーグル症候群は「のどの奥の骨が長くなる」ことで起こる病気
  • のど・耳・顎の痛みの原因になる
  • まれに 内頚動脈を圧迫して脳梗塞を起こすことがある
  • CTで診断でき、必要に応じて手術で治療可能
  • 若年者の原因不明の脳梗塞では重要な鑑別のひとつ

晋吾さんのブログの構成に合わせて、図解用のキャプションや、患者さん向けのQ&A形式にも書き換えられます。
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2025年12月17日水曜日

美味しく食べて血管を強くする:脳卒中予防のための美食ガイド

 

美味しく食べて血管を強くする:脳卒中予防のための美食ガイド

脳卒中(脳梗塞・脳出血など)を防ぐための食事は、決して「味気ない病院食」ではありません。

ポイントは**「減塩(塩分を控える)」と「血管を守る栄養素(カリウム・食物繊維・DHAなど)」**を摂ること。

これを料理のテクニックで「極上の味」に変えるための具体的なアイデアをご提案します。

1. 「減塩」=「薄味」ではない!旨味のマジック

塩分を減らすと物足りなくなる…そう感じていませんか?

塩を減らした分、別の「味の要素」を足すことで、満足度は劇的に上がります。

🍽 具体的なテクニック

  • 「出汁(だし)」を濃厚にする

    • かつお、昆布、煮干し、干し椎茸などの出汁を、普段の1.5倍〜2倍の濃さにとってみてください。天然の旨味成分(グルタミン酸やイノシン酸)が脳を満足させ、少ない塩分でも「美味しい」と感じさせます。

  • 「酸味」を活用する

    • 酢、レモン、すだち、カボス、柚子などの柑橘類。

    • 醤油をかける代わりに「ポン酢」や「黒酢」を使うだけで、塩分は約半分になりますが、風味は倍増します。

  • 「香味野菜」と「スパイス」

    • しそ、みょうが、生姜、にんにく、ネギ、パセリ、バジル。

    • 唐辛子、カレー粉、胡椒、山椒。

    • これらは味の輪郭をはっきりさせ、塩気が少なくともパンチのある味にしてくれます。

2. 血管を掃除する「おすすめ食材」

以下の食材を意識的にメニューに取り入れましょう。合言葉は**「オサカナスキヤネ(お魚好きやね)」**の応用です。

食材カテゴリ栄養素と効果おすすめの食べ方

青魚 (サバ、イワシ、サンマ)

EPA・DHA


血液をサラサラにし、血栓を防ぐ。

お刺身、カルパッチョ(オリーブオイル+レモン)、焼き魚(大根おろしと酢で)。

野菜・果物 (ほうれん草、バナナ等)

カリウム


体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出する。

具沢山の味噌汁(汁は少なめ)、温野菜サラダ。※腎臓病の方は医師に相談。

納豆・海藻

ナットウキナーゼ・食物繊維


血流改善、血糖値の上昇抑制。

毎朝の納豆に酢を少々入れると粘りがふわっとして美味。

オリーブオイル・ナッツ

オレイン酸・ビタミンE


抗酸化作用で血管の老化を防ぐ。

サラダのドレッシングは市販をやめて「オリーブ油+酢+胡椒」で手作り。

3. 具体的な1日の「美食」モデルプラン

「健康的だけど、レストランのように美味しい」を目指した献立例です。

🌅 朝食:日本のスーパーフードでスタート

テーマ:血流スイッチON

  • 主食: 雑穀米 または 玄米(食物繊維が豊富)

  • 主菜: 納豆(ネギとゴマをたっぷり入れて)+ 温泉卵

  • 汁物: 「食べる味噌汁」

    • 具:きのこ、わかめ、玉ねぎ、キャベツなど具材で器を埋め尽くす。

    • ポイント:具が多い分、汁の量が減り、自然と減塩になります。カリウムも溶け出しているので汁まで飲んでOK(ただし量は控えめに)。

☀️ 昼食:外食でも選び方ひとつ

テーマ:そば・定食選び

  • おすすめ: 十割そば・二八そば

    • そばに含まれる「ルチン」は血管を強くします。

    • ポイント:麺つゆは麺の先だけちょこっとつける「江戸っ子スタイル」で。飲み干すのはNG。

  • 定食の場合: 刺身定食や焼き魚定食を選び、漬物は半分残すか手をつけない勇気を。

🌙 夕食:満足感のあるメインディッシュ

テーマ:香りを楽しむ

  • 主菜: 「鶏肉または白身魚の香味蒸し」

    • 鶏むね肉やタラをお皿に乗せ、生姜の千切り、ネギ、酒を振ってレンジや蒸し器で加熱。仕上げにごま油を垂らし、ポン酢で食べる。驚くほど柔らかく、香り高い一品。

  • 副菜: 「トマトとブロッコリーの胡麻和え」

    • トマトの旨味成分は醤油代わりになります。

  • 晩酌: アルコールは適量(ビール500ml、日本酒1合程度)ならOKですが、おつまみは「塩辛いもの」ではなく「枝豆」「冷奴(薬味たっぷり)」を選びましょう。

4. 隠れ塩分に注意!

意外なものに塩分は潜んでいます。これらを知っておくだけでリスクは下がります。

  • 練り物: かまぼこ、ちくわ、ハム、ウィンナー(加工段階で塩分が多い)。

    • 対策: 食べる時は湯通しするか、量を控えめにする。

  • 麺類の汁: ラーメン、うどんのスープ。

    • 対策: 「スープは残す」が鉄則。これだけで塩分摂取量を数グラム減らせます。

  • 寿司: 醤油のつけすぎ。

    • 対策: スプレー醤油を使うか、ガリ(生姜)に醤油をつけてネタに塗る。

5. まとめ:今日からできること

  1. 「減塩」ではなく「適塩」と考える。 素材本来の味を楽しむ舌を作る。

  2. 調味料を変える。 食卓塩を片付け、酢、レモン、七味唐辛子、カレー粉を食卓に置く。

  3. 野菜から先に食べる(ベジファースト)。 血糖値の急上昇を防ぎ、血管へのダメージを減らす。

美味しい食事は、心も体も満たしてくれます。無理なく楽しみながら、健康な血管を作っていきましょう!

※このガイドは一般的な健康アドバイスです。すでに持病(高血圧、腎臓病など)をお持ちの方や、医師から食事指導を受けている方は、主治医の指示に従ってください。