脳動脈瘤(血管のこぶ)は破裂をするとくも膜下出血を起こし、生命の危険や重大な後遺症を起こしうる病気ですが、これまでの治療法ではなかなか根治できないもののうち治療が可能となったものが出てきています。
松戸脳卒中最前線
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といった脳卒中は、現在死亡原因の第4位、寝たきり原因として第1位の病気です。患者さん本人のみならず、周囲の介護するかたの負担も大きくなります。この脳卒中の治療は初期の治療および予防が大切となってきます。もちろん脳卒中となってしまったからといってあきらめる必要はありません。このブログでは脳卒中治療最前線の情報と私の職場のある松戸市の情報をアップしていこうと思います。
2022年10月20日木曜日
2021年3月16日火曜日
新型コロナのワクチン受けました
コロナが何とか収束してくれるのを期待して、ワクチン接種しました。注射自体は痛くはありませんでしたが、筋肉注射なので、痛重い感じがしてます。取り敢えずアナフィラキシーは起きませんでした。
2018年8月28日火曜日
急性虚血性脳卒中へのアルテプラーゼ vs. アスピリン
軽症例のtPAの有効性と安全性についての試験(PRISMS試験)の結果がJAMAに報告されました。
Khatri P et al. Effect of Alteplase vs Aspirin on Functional Outcome for Patients With Acute Ischemic Stroke and Minor Nondisabling Neurologic Deficits: The PRISMS Randomized Clinical Trial. JAMA. 2018 Jul 10;320(2):156-166. doi: 10.1001/jama.2018.8496.
米国国立衛生研究所脳卒中尺度(NIHSS)スコア5以下で明らかな神経学的後遺症のない急性虚血性脳卒中(AIS)患者281例を対象に、発症後3時間以内に投与開始するアルテプラーゼの有効性および安全性を第III相無作為化臨床試験でアスピリンと比較した(PRISMS試験)。
その結果、90日時の修正ランキンスケールスコア0-1達成率はアルテプラーゼ群78.2%、アスピリン群81.5%だった(調整後リスク差-1.1%、95% CI -9.4-7.3%)。治療後36時間以内の症候性頭蓋内出血(sICH)発生率はアルテプラーゼ群3.2%、アスピリン群0%だった(リスク差3.3%、95% CI 0.8-7.4%)。本試験は早期終了のため、決定的な結論には至らなかった。
その結果、90日時の修正ランキンスケールスコア0-1達成率はアルテプラーゼ群78.2%、アスピリン群81.5%だった(調整後リスク差-1.1%、95% CI -9.4-7.3%)。治療後36時間以内の症候性頭蓋内出血(sICH)発生率はアルテプラーゼ群3.2%、アスピリン群0%だった(リスク差3.3%、95% CI 0.8-7.4%)。本試験は早期終了のため、決定的な結論には至らなかった。
軽症例ではアルテプラーゼの効果が出ないとのことですかね。
2018年1月18日木曜日
急性期脳梗塞、再開通の程度をどう評価する??
TICI分類 (TICI; Thrombolysis in Cerebral Infarction
Grade O 灌流なし
Grade 1 再開通あるも末梢灌流なし
Grade 2 部分再灌流
2A 血管支配領域の半分以下の灌流
2B 血管支配領域の半分以上の灌流
Grade 3 末梢までの完全な灌流
Tomsick, T. ea al: Am J. Neruroradiol., 29. 582-587, 2008
Grade O 灌流なし
Grade 1 再開通あるも末梢灌流なし
Grade 2 部分再灌流
2A 血管支配領域の半分以下の灌流
2B 血管支配領域の半分以上の灌流
Grade 3 末梢までの完全な灌流
Tomsick, T. ea al: Am J. Neruroradiol., 29. 582-587, 2008
脳卒中の発症時間
脳卒中の治療、特に脳の血管が詰まって起こる「脳梗塞」は発症時間から早期に治療が行われれば改善するみこみが高いといわれています。
血栓溶解薬(tPA)では発症から4.5時間までに投与開始する必要があります。
夜明けごろに脳卒中が多いわけではありませんが、朝起きた時に呂律障害、麻痺が出現されている場合、発症時間が不明となり困ったことになります。
血栓溶解薬(tPA)では発症から4.5時間までに投与開始する必要があります。
夜明けごろに脳卒中が多いわけではありませんが、朝起きた時に呂律障害、麻痺が出現されている場合、発症時間が不明となり困ったことになります。
2016年12月18日日曜日
脳出血の血腫拡大の予測
ICH早期の低吸収域が出血拡大の予測因子【米国救急医学会】
異なる時期の入院患者2コホートの後ろ向き研究
1.低吸収域(ベースライン容積から6cm3または33%を超える範囲)
2.CT血管造影の“spot sign”
3.CT撮影時間の短さ
4.ワーファリン使用
5.高齢
が危険因子のようです。
2016年5月25日水曜日
登録:
投稿 (Atom)