2025年5月27日火曜日

若年者の脳卒中、、、年寄りだけの病気じゃない!

  1.  全脳卒中における若年者の割合は、50歳以下で8.9%、45歳以下で4.2%、40歳以下で2.2%と若年であるほど頻度が低い
  2. 若年者(50歳以下)の脳卒中の病型別割合は、脳梗塞36.7%、TIA5.0%で虚血性脳卒中が41.7%であった。一方、出血性脳卒中の割合は脳出血32.1%、くも膜下出血26.1%と高齢者に比較して多かった。
  3. 脳梗塞の病型別では、若年者ではラクナ梗塞が36.4%と最も多く、高齢者と同様であった。「その他の脳梗塞」は25.1%と2番目に多く、高齢者の2.8%と比較して有意に多かった。
  4. 背景因子として、若年者では、喫煙者と卵円孔開存(PFO)例の割合が高齢者に比較して有意に多かった。
  5. 若年者の「その他の脳梗塞」の原因として、動脈解離、もやもや病(Willis動脈輪閉塞症)、抗リン脂質抗体症候群(APS)の順に多かった。さらに線維筋性形成異常症(FMD)、脳静脈・静脈洞血栓症、多血症、妊娠や分娩、片頭痛、経口避妊薬などがある。
そもそも若年者は脳卒中の頻度が少ないので、診断が見逃されたり遅れたりすることがあるので、注意が必要である。

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