2014年7月18日金曜日

高齢化社会

10万に対し
・認知症 1000人
・脳卒中 500人
・パーキンソン病 200人
脳卒中割と多いですね。

心房細動は怖いです

先日講演会での話です。
心房細動患者さんは5年間に25%死亡される。
心房細動は年齢が上がるに従い増える。
心房細動患者さんの脳梗塞発症は女性に多い

ちゃんと治療しないと、、、、。

2014年7月17日木曜日

松戸脳卒中地域連携の講演会が昨日ありました。急性期病院からリハビリ病院、かかりつけ医の連携も大切ですが、急性期の初期治療も大切です。
特に脳卒中の中でおおよそ3分の2を占める脳梗塞の治療は発症から早期に適切な治療が開始させる事が重要です。
脳卒中かもと疑って、脳卒中対応病院に受診、適切な治療を開始できるネットワークができるように松戸地域でも動き始めています。

2014年7月10日木曜日

心臓が原因の脳梗塞(心原性脳塞栓症)

心房細動などの不整脈が原因で心房内にできた血栓(血の塊)が血流に乗って脳の血管を塞いで脳梗塞を起こすものを心原性脳塞栓症と言います。
比較的大きな血管を塞ぐことがあり、命に関わるような大梗塞を起こすのもこのタイプの脳梗塞です。
発症から4.5時間以内であればtPAの投与も効果がありますが、内頚動脈や中大脳動脈といった太い血管が詰まった場合にはなかなか効果が出ません。
そのような場合にはカテーテルでの治療が有効な場合があります。
Solitaire FRを使って取ってきた血栓です。これまでの吸引カテーテルやメルシーといった道具よりもより効率よく再開通ができそうです。

2014年7月8日火曜日

未破裂脳動脈瘤の破裂率の予想

脳ドックなどで検査をしてたまたま脳動脈瘤が見つかることがあります(1−3%くらい)。以外と多いかもしれません。この脳動脈瘤は破れたり大きくならなければ症状を出すことはありません。ただ破れると生命を脅かす「くも膜下出血」を引き起こします。これまでのいろいろな報告で年間は裂率は1%前後と言われています。しかし、それぞれの脳動脈瘤は場所も違えば、大きさ、さらには年齢、血圧なども違い、同じように破裂する訳ではありません。
 UCAS Japan、SUAVe、Jikei Study、UCASIIや欧米の前向き研究をめた解析したPHASESから、
①5mm未満の脳動脈瘤の破裂率は低く、比較的安全な経過観察が可能
②7mm以上の瘤の破裂率は比較的高い
③前交通・後交通動脈瘤の破裂率は小型でも高い
④瘤の形も重要(不整は危険)
⑤女性・70歳以上・高血圧は破裂の関与因子
⑥発見後3〜6ヶ月の経過観察が重要
⑦日本人の破裂率は欧米人にくらべ3倍高い
最後にPHASES scoreをご紹介します。それぞれの点数を足して、下のグラフに当てはめると5年間の破裂率が予想できます。例えば75歳の日本人で5mmの中大脳動脈瘤であれば、3+0+1+3+0+2=9点で4.3%となります。

Lancet Neurol. 2014 Jan;13(1):59-66