10万に対し
・認知症 1000人
・脳卒中 500人
・パーキンソン病 200人
脳卒中割と多いですね。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血といった脳卒中は、現在死亡原因の第4位、寝たきり原因として第1位の病気です。患者さん本人のみならず、周囲の介護するかたの負担も大きくなります。この脳卒中の治療は初期の治療および予防が大切となってきます。もちろん脳卒中となってしまったからといってあきらめる必要はありません。このブログでは脳卒中治療最前線の情報と私の職場のある松戸市の情報をアップしていこうと思います。
2014年7月18日金曜日
2014年7月17日木曜日
2014年7月10日木曜日
心臓が原因の脳梗塞(心原性脳塞栓症)
心房細動などの不整脈が原因で心房内にできた血栓(血の塊)が血流に乗って脳の血管を塞いで脳梗塞を起こすものを心原性脳塞栓症と言います。
比較的大きな血管を塞ぐことがあり、命に関わるような大梗塞を起こすのもこのタイプの脳梗塞です。
発症から4.5時間以内であればtPAの投与も効果がありますが、内頚動脈や中大脳動脈といった太い血管が詰まった場合にはなかなか効果が出ません。
そのような場合にはカテーテルでの治療が有効な場合があります。
比較的大きな血管を塞ぐことがあり、命に関わるような大梗塞を起こすのもこのタイプの脳梗塞です。
発症から4.5時間以内であればtPAの投与も効果がありますが、内頚動脈や中大脳動脈といった太い血管が詰まった場合にはなかなか効果が出ません。
そのような場合にはカテーテルでの治療が有効な場合があります。
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| Solitaire FRを使って取ってきた血栓です。これまでの吸引カテーテルやメルシーといった道具よりもより効率よく再開通ができそうです。 |
2014年7月8日火曜日
未破裂脳動脈瘤の破裂率の予想
脳ドックなどで検査をしてたまたま脳動脈瘤が見つかることがあります(1−3%くらい)。以外と多いかもしれません。この脳動脈瘤は破れたり大きくならなければ症状を出すことはありません。ただ破れると生命を脅かす「くも膜下出血」を引き起こします。これまでのいろいろな報告で年間は裂率は1%前後と言われています。しかし、それぞれの脳動脈瘤は場所も違えば、大きさ、さらには年齢、血圧なども違い、同じように破裂する訳ではありません。
UCAS Japan、SUAVe、Jikei Study、UCASIIや欧米の前向き研究をめた解析したPHASESから、
①5mm未満の脳動脈瘤の破裂率は低く、比較的安全な経過観察が可能
②7mm以上の瘤の破裂率は比較的高い
③前交通・後交通動脈瘤の破裂率は小型でも高い
④瘤の形も重要(不整は危険)
⑤女性・70歳以上・高血圧は破裂の関与因子
⑥発見後3〜6ヶ月の経過観察が重要
⑦日本人の破裂率は欧米人にくらべ3倍高い
最後にPHASES scoreをご紹介します。それぞれの点数を足して、下のグラフに当てはめると5年間の破裂率が予想できます。例えば75歳の日本人で5mmの中大脳動脈瘤であれば、3+0+1+3+0+2=9点で4.3%となります。
UCAS Japan、SUAVe、Jikei Study、UCASIIや欧米の前向き研究をめた解析したPHASESから、
①5mm未満の脳動脈瘤の破裂率は低く、比較的安全な経過観察が可能
②7mm以上の瘤の破裂率は比較的高い
③前交通・後交通動脈瘤の破裂率は小型でも高い
④瘤の形も重要(不整は危険)
⑤女性・70歳以上・高血圧は破裂の関与因子
⑥発見後3〜6ヶ月の経過観察が重要
⑦日本人の破裂率は欧米人にくらべ3倍高い
最後にPHASES scoreをご紹介します。それぞれの点数を足して、下のグラフに当てはめると5年間の破裂率が予想できます。例えば75歳の日本人で5mmの中大脳動脈瘤であれば、3+0+1+3+0+2=9点で4.3%となります。
Lancet Neurol. 2014 Jan;13(1):59-66
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