2025年6月9日月曜日

急性期脳梗塞の抗凝固療法について

 急性期脳梗塞の抗凝固療法について脳卒中治療ガイドライン2021(改訂2023)では

1.発症48時間以内の非心原性・非ラクナ梗塞には、選択的トロンビン阻害薬であるアルガトロバンの点滴投与を考慮してもよい。

2.脳梗塞急性期にヘパリンを使用することを考慮してもよいが、海外では推奨を得るに至っていない。

3.非弁膜症性心房細動による心原性脳梗塞には、出血性梗塞のリスクを考慮したうえで再発予防目的に直接阻害型経口抗凝固薬(DOAC)を投与してもよい。

4.下肢麻痺を伴う急性期脳梗塞症例では、深部静脈血栓症や肺塞栓症の予防に抗凝固薬が推奨される。

以上ののことが推奨されています。DOACは早期に効果もでて、以前のワルファリンの時と比べると出血の危険性も低いことから使用する機会が増えました。また、最近ではワルファリン、DOACなどの中和する薬もかなり高価ですが使用できるようになり、脳出血などを発症した際や緊急で手術が必要な際などにも出血コントロールがしやすくなっています。


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